忘れられない人 [ぼちぼち日記]

今朝、夢に昔好きだった人が出てきました。

その人とは20歳の時に出会いました。

私が唯一参加、主催したコンパに来ていた人で

なぜか分からないけれど、電話番号をその彼が口にしたのですが

別に気にもせず、聞き流していて

メモしていたわけでもなく。

でも、翌日もちゃんと覚えていて、別に気になった人でもなかったのですが

とりあえず電話をしてみました。

当時、私は好きな人がいて、その彼にも好きな人がいたので

お互いにお友達、という事で仲良くしてました。

その後、私が結婚するまで5年間、色んなとこへ行き、色んな事を話し、

たくさんの時間をともにしました。

ただ、その5年間の間、私たちは決して一線を越えませんでした。

一線、その線をどこに置くのか、もう会うこと自体が間違っていると思われれば

もう越えた事になってしまいますが・・・

その5年間、一度だけ私たち二人が友達からそれ以上になる、なれるチャンスがありました。

とても寒い日の深夜、ドライブに出かけた私たち。

とある公園へ行き、二人で散歩を。

雪がちらつく寒い夜。

彼は私に手を差し伸べ、言ったのです。

『俺に手じゃダメ?』

すでに結婚が決まっていた私。

目の前に差し出された手。

それはきっと私にとって待ちに待った瞬間だったと思います。

彼にとってもきっと最大の勇気を振り絞った言葉と行為だったと思います。

でも、私はその手をとることは出来ませんでした。

その代わりに涙が溢れ出てとまりませんでした。

彼はそっと私を抱き寄せて『ごめん』と一言口にしました。

どのくらいの時間だったかは分かりません。

とても温かくて、愛おしくて、永遠に続けばいいと思いました。

そして私たちはキスをしました。

『もし将来、お前が一人になった時、おいらも一人やったら今度はおいらと結婚しようね』

と彼は冗談っぽく寂しそうな笑顔で言いました。

その日を最後に、私たちは一切連絡を取り合わず

会う事はありませんでした。

あれから十数年。

彼も結婚し、子供も授かり、幸せそうに暮らしています。

いつの頃からか、年に数回ほどメールのやりとりをしています。

メールのやり取りの中で、いつだったか

『あの時、強引にでも手を取ってたら俺たちどうなってたかな』

それは分からない。

でも、私があの時彼の手を取らなかった事、

彼が強引にでも手を取らなかった事は事実で、その結果

お互いそれぞれ幸せに暮らしている事も事実。

だけど、やっぱり、夢に出てくる彼を愛おしく思う気持ちは

あの頃と変わらない。

でもその気持ちとは別になんとも言い表しにくい切なさが加わっていますが。。。

彼の中でもそんな存在であれば嬉しいけど。

人生に『たら』『れば』はない。

たった一人、忘れられない人です。





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